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学科 教育文化学科
年度 2016
ゼミ名 沖田 行司
タイトル 羽仁もと子の教育史研究―男女異質論から観る女性の役割と平等社会―
内容 本論文の目的は、時代と社会に揉まれながらも、一貫して変わらなかった羽仁もと子の信念に基づき、現代に生きる私たちが未来への理想社会、つまり、平等社会の実現に向けて個人が努力すべきことは何かを論じる。さらに、羽仁もと子が設立した自由学園の教育を明らかにし、子どもに大きな期待抱いた大人が作りだした知識重視の教育社会が生み出す課題についても考察する。
第一章では、羽仁もと子の幼少期から記者活動までを焦点に当て、羽仁もと子の教育観、家庭観を作った松岡家内での生活、キリスト教の入信・西有穆山からの教えの出会い、羽仁もと子の理想家庭像に基づく『家庭之友』『婦人之友』内での人々への訴えについて。
第二章では、自由学園に視点を向け、独自の教育観に基づく自由学園の理念形成と実践方法、現代における親の子育て内での学校に対する意識をもとに、学校と家庭の現状を焦点とし課題を考察していく。
講評 本年は卒業研究が1本と卒業論文が17本の計18本の提出があった。ゼミの半数近くが体育会で、特に1月2日まで現役で試合をしたラグビー部に所属する学生が4人とマネージャー1人の5人もいたことから、卒論に専念すべき時期と、大学選手権の試合の時期が重なり、学生も大変だっただろうし、指導する私も戦闘状態でした。日本教育文化史のゼミでは文献史料の読解が不可欠で、先行研究の書物を読むことと併せて、かなりの負担があったと思いますが、私が要求する最低限の内容は全員クリアーしていました。部活動やアルバイトや就職活動で、指導の時間がまちまちとなり、長い時には6時間ほど座り続けてかなり老体に堪えました。しかし、論文指導を通して、はじめてゼミ生の考え方などに触れることが出来、相互理解が深まったように思われる。
キーワード1 人格
キーワード2 男女異質論
キーワード3 社会改革
キーワード4 生活
キーワード5 理想
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