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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 沖田 行司 |
タイトル | 緒方洪庵の教育思想史的研究―適塾の教育とその実践― |
内容 | 適塾は天保九(一八三八)年に緒方洪庵が大坂に開いた蘭学塾である。蘭学者、医者、教育者と様々な分野で知られる洪庵であるが、彼が教育者として残した功績がこの適塾である。 江戸幕府によって鎖国政策が行われていた日本であったが、徳川吉宗が将軍になったのをきっかけに西洋の科学技術書の輸入が認められ、日本でも蘭学の研究が始まった。藩で医学や軍事学として蘭学が取り入れられるようになり、適塾でも多くの者が蘭学を学んだ。 適塾の大きな特徴は、様々な分野で活躍する人材を輩出したことである。洪庵は医学のみならず徹底したオランダ語学習のもと広く蘭学を学んだ西洋学者の育成に注力した。適塾の卒業生には慶応義塾の創設者である福沢諭吉、公衆衛生学をつくりあげた長与専斎、日本赤十字社の創設者である佐野常民などがおり、適塾での洪庵の教えが広く後世に残されることとなった。 本論文では、適塾での教育を踏まえて洪庵の教育思想を明らかにし、彼の思想がどのように受け継がれていったのかを考察していく。 |
講評 | 本年は卒業研究が1本と卒業論文が17本の計18本の提出があった。ゼミの半数近くが体育会で、特に1月2日まで現役で試合をしたラグビー部に所属する学生が4人とマネージャー1人の5人もいたことから、卒論に専念すべき時期と、大学選手権の試合の時期が重なり、学生も大変だっただろうし、指導する私も戦闘状態でした。日本教育文化史のゼミでは文献史料の読解が不可欠で、先行研究の書物を読むことと併せて、かなりの負担があったと思いますが、私が要求する最低限の内容は全員クリアーしていました。部活動やアルバイトや就職活動で、指導の時間がまちまちとなり、長い時には6時間ほど座り続けてかなり老体に堪えました。しかし、論文指導を通して、はじめてゼミ生の考え方などに触れることが出来、相互理解が深まったように思われる。 |
キーワード1 | 蘭学 |
キーワード2 | 教育者 |
キーワード3 | 適塾 |
キーワード4 | 実力主義 |
キーワード5 | 医の倫理 |
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