詳細
学科 教育文化学科
年度 2016
ゼミ名 井上 智義
タイトル 言語情報と非言語情報が人物の印象形成に与える影響
内容 まず実験1では、人物の印象形成において非言語情報と言語情報(職業・趣味)のどちらがより大きな影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的とした。方法としては、人物写真を提示し、被験者を、言語情報を与えないグループと言語情報を与えるグループに分けて印象を評定させ、評定値の差を分析した。結果、全ての刺激人物においてグループ間に有意差のある評定項目が存在し、言語情報の有無や量の程度が影響を及ぼすことがあるとわかった。その結果を受けて実験2では、同じ材料を用い、言語情報の中でも職業と趣味のどちらの影響力が大きいのかを明らかにすることを目的とし、被験者を職業の情報を与えるグループと職業の情報を与えるグループに分けて印象を評定させたが、刺激人物によってどちらの情報の影響が大きいのかは異なった。また言語情報の提示後に非言語情報の写真を提示したところ、非言語情報の影響も大きくなることが明らかになった。
講評 私が指導する論文は、心理学の領域に限っているが、内容は、基本的には、学生本人の興味関心にゆだねているので、今年度もさまざまなテーマで各自が論文作成に取り組んだ。3回生のゼミから同じテーマで研究を深めた人がいる一方で、グループ研究でおこなったテーマとはかなり異なる内容に挑戦した受講生も、少なからずいた。10,000字の制限がある卒研については、本人が調査をすることなく、その領域での先行研究の論文10本以上をレビューするとともに、今後のその研究領域での展望を見据えたものを執筆することを課題とした。また、20,000字の卒論では、複数の心理学的な調査をおこない、その結果を考察することを課題とした。ゼミ全体では、16本の論文が提出されたが、今年度は、面白みのある視点が備わったものが多かった。なかには、査読付きの論文として投稿しても、学術誌に立派に掲載されるレベルのものもあった。全体としてのレベルは高かった。
キーワード1 印象形成
キーワード2 言語情報
キーワード3 人物写真
キーワード4 職業
キーワード5 趣味
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