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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 幸福をもたらすメカニズム―その心理学的考察― |
内容 | 本研究内容は、幸福学を心理学的視点で考察することによって、幸せになるための人間の心のメカニズム全体を明らかにすることを目的とする。幸福感がもたらす影響力は大きく、幸せを願う人は多い。それにも関わらず幸せだと感じている人はそこまで多くない。幸せで満足のいく人生を送るために大切なことは何だろうか。また、幸福に影響する要因はたくさんあるが、結局どれを満たしていれば、幸せになれるのか。その結果、人間の幸福をもたらすメカニズムは「自己実現と成長」「人とのつながり」「感謝と利他的行動」「前向きと楽観性」によってもたらされることが明らかになった。自己実現するためには強みを知ることが必要である。人間関係構築においては「つながりと感謝」が重要であり、「つながり」では、同じような人達と関わりを持っている人も、多様な人と関わりを持っている人の方が、幸せな傾向にあることが分かった。また多様な人と良い人間関係を構築する方法として、ソーシャル・スタイルの理解することを挙げている。 |
講評 | 私が指導する論文は、心理学の領域に限っているが、内容は、基本的には、学生本人の興味関心にゆだねているので、今年度もさまざまなテーマで各自が論文作成に取り組んだ。3回生のゼミから同じテーマで研究を深めた人がいる一方で、グループ研究でおこなったテーマとはかなり異なる内容に挑戦した受講生も、少なからずいた。10,000字の制限がある卒研については、本人が調査をすることなく、その領域での先行研究の論文10本以上をレビューするとともに、今後のその研究領域での展望を見据えたものを執筆することを課題とした。また、20,000字の卒論では、複数の心理学的な調査をおこない、その結果を考察することを課題とした。ゼミ全体では、16本の論文提出されたが、今年度は、面白みのある視点が備わったものが多かった。なかには、査読付きの論文として投稿しても、学術誌に立派に掲載されるレベルのものもあった。全体としてのレベルは高かった。 |
キーワード1 | 幸福 |
キーワード2 | 自己実現 |
キーワード3 | 人間関係 |
キーワード4 | 楽観 |
キーワード5 | |
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