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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 女性は自営業をしにくいか? -小規模経営の事例にみる、ある女性たちのキャリア形成と生き方-
内容  昨今では、自営業を行う女性も珍しくないが、いったい彼女たちはどのような動機を持って開業に至るのだろうか。また、女性が開業し、経営を進めていく中で、男性にはない苦労が存在するのだろうか。これらの疑問に対して明確な回答を与える研究は、これまで行われていない。そこで本研究は、女性自営業主2名への聞き取り調査によって、開業に至った経緯や動機、就業の実態、経営上の苦労などを明らかにすることで、女性が独立・開業するための参考となる視点を提供することを目的としている。
 その結果、当初の意に反して、特に女性だからという理由で、開業の際に資金面や対人面で苦労したと言う声は聞かれなかった。むしろ、女性だからこそ、サポートが手厚い場合もあり、行政が女性の開業を奨励している風潮も感じられた。さらに重要な点は、彼女らの開業の成功要因として、知人や家族などの恵まれた人間関係、つまり人的ネットワークが大きく機能していたことが挙げられる。したがって、今後、地域や同業種間で、いかに人的ネットワークを築くかが、開業を促す鍵となるだろう。
講評 自分自身の生き方や将来展望と重ね合わせたテーマ設定であり、意気込みを感じさせるものであった。どうしても主観的な議論になりがちだったのが残念ではあるが、この卒業論文をどう今後の糧にしていくのか楽しみである。
キーワード1 女性自営業主
キーワード2 小規模経営
キーワード3 人的ネットワーク
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