詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 阿形 健司 |
タイトル | カヌー競技の普及政策 |
内容 | 私は大学で体育会カヌー部に所属していた。カヌー競技は高校から始め私が一番熱中したスポーツである。しかしカヌー競技はマイナースポーツに分類される。私は将来もカヌーに携わっていきたいと考えている。そしてもっと多くの人にカヌー競技を知ってもらうためにカヌー競技を普及させるための対策案を考えていく。まず第一章では、カヌー競技についての紹介や、他のスポーツ団体の登録競技者数との比較を通じてカヌー競技の現状を論ずる。第二章では、そもそもスポーツとは何か、考え方によってやるだけがスポーツではなく、見るのも一種のスポーツなのではないかという発想から、普及について論じていくための知識を探して論ずる。第三章では、現在の日本のカヌー競技の普及の現状から課題をみつける。その課題に対して対策案を出していき、そこから普及に必要なポイントを導き出す。その対策案を導き出すために、実際に普及に成功した競技の例を挙げて、カヌー競技に照らし合わせていき、対策案のヒントにしていく。そして第四章で、全体を整理してまとめとする。 |
講評 | 2016年度の卒業論文について特筆すべきことは、一次資料を利用した人が多かったことと、採用した分析手法が多様であったことである。たいていの人が文献情報のみに基づいて卒論を書こうとするのに対して、ゼミ生16人のうち9人が何らかの形で聞き取り調査を行ったのは、おそらくゼミ始まって以来の実施率である。およそ16年間の学校教育の集大成として卒業論文という作品があるとすれば、著者固有の独自資料を手がかりに作品製作に携わったことは大いに評価できる。また、昨年度につづき、既存統計資料の二次分析に果敢に挑戦した人が現れたことも大いに評価したい。 とはいえ、一次資料を使って書いた卒論が全て論文として満足のいく水準に達しているかというと必ずしもそうとは言いきれない。長い時間をかけて質問項目を吟味し、念入りに調査設計を行った上で実施した調査と、準備不足のまま見切り発車で実施した調査とでは自ずと結果の品質が異なってこよう。せっかく調査をするのだから、事前の準備をしっかりと行い、悔いのない形で調査を実施できればよかったのにと、少し残念に思うところがある。 16人のうち7人は、文献情報に基づいて卒論を書いた。歴史研究、国際比較、将来予測、政策提言などテーマは多岐にわたっている。こちらも、丹念に証拠を集めて説得的に持論を展開したものから、主観的な願望が先行して根拠があいまいなまま自説を展開したものまで水準はさまざまである。結局のところ、一次資料を使おうが、文献二次資料を使おうが、どれだけ卒論執筆に真摯に向き合ったかということが作品の出来映えに表れている。執筆者各自は、自分の胸に手を当てて大いに反省してほしい。 これから卒論を書こうとする下級生にひとつアドバイスをするなら、学校教育の集大成たる卒論の執筆がうまくいくかどうかの半分ぐらいは、テーマ選択に依存していることを肝に銘じてほしいということだ。テーマ選択を誤るとどんなにがんばってもよい論文は書けない。それほどテーマ選択には時間をかける必要があるということである。もちろん、テーマを選ぶためには関連する先行研究を探索して吟味し、検討することが欠かせない。結局のところ、ちゃんと勉強すればよい論文が書けるけれども、勉強しないと満足のいく成果は得られないという、極めてありきたりな結論に至る。 |
キーワード1 | カヌー競技 |
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キーワード5 | メディア |
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