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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 非行少年 ―児童自立支援施設退所後の良好なキャリア形成に向けた支援― |
内容 | 不良行為をなし、又はなすおそれのある生活指導を要する子どもたちが入所する児童自立支援施設で行われる育て直しのケアは、施設職員である児童自立支援専門員や児童生活支援員、心理士などの活躍によって、子どもたちに安心安全の保障された生活環境や適切な心理ケアが提供され、一見成功しているようである。しかし、施設を退所し、高校へ進学する子どもたちのほとんどは卒業することができず、再び社会から脱落してしまうという事実を自身の実習で知った。 本論では、児童自立支援施設退所者の実態を探り、 リービングケアという概念を提唱し児童養護ケアに関わる豊富な研究実績をもつイギリスの研究を参考にしながら、児童自立支援施設退所後の子どもたちがその先のキャリアを良好に築いてゆくために必要な支援を提案する。第4章では、日本の加害者支援について言及することで、非行少年と呼ばれる彼らを支援することの意義と現代社会における児童自立支援施設の在り方を再考する。 |
講評 | 自らの実習経験を活かした論文を書き上げた。非行少年の施設退所後のアフターケアに着目し、英国のアプローチを参考に、日本の加害者支援のあり方を考察した。様々な先行研究や調査結果を用いながら、日本の課題を明らかにし、自身が現場で見て感じたことにも触れ、説得力のある考察であった。当事者にとって最も必要としている自立支援、そして適切なケアについて重要な点を指摘している。今後日本の現場においても「グッドライフモデル」の概念が取り入れられることが望ましいことを痛感させられた。丁寧でありながら力強い論文を仕上げた。 |
キーワード1 | リービングケア |
キーワード2 | 教育保障 |
キーワード3 | 個人の尊厳と社会正義 |
キーワード4 | グッドライフモデル |
キーワード5 | |
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