詳細 | |
---|---|
学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 刑務所から考える高齢者支援-高齢者が地域で安心して暮らしていくために- |
内容 | 高齢化が進む日本で、高齢者の犯罪が増えており、刑務所においても高齢受刑者の割合が年々増加している。その増加率の飛躍的な伸びは、単なる高齢化によるものと考えるにはあまりに大きく、社会的要因が関係することは明らかである。貧困や孤独などの理由から罪を犯す人、また、本来望んで入るような場所ではない刑務所に入るために、軽微な犯罪を繰り返し、累犯者として刑務所を出入るする人がいる。こうした人たちの多くは、いわゆる社会的弱者と呼ばれる人たちであり、社会から排除された人たちである。こうした、何らかの支援や人とのつながりがあれば、刑務所とは縁がないまま地域で暮らしていけたはすまの社会的弱者(高齢者)が、最後までその人らしく、自分の居場所を感じながら暮らしていけるための支援として、地域生活支援センターを中心とした公的な支援体制の充実化や、刑務所内処遇のあり方の変容の必要性、そして、地域や民間を巻き込んだ協働の重要性について、考察を行なった |
講評 | この論文は高齢者と犯罪について着目した。高齢者犯罪の増加という現状を踏まえ、その実態と理由を分析した。万引などの犯罪を繰り返す高齢者を社会的弱者として捉え、刑務所での対応ではない、より福祉的な支援方法について検討した。高齢者が刑務所に出入りすることなく、最後まで地域で暮らしていけるように何が必要なのか。社会福祉、司法、行政、NPOなどの連携が不可欠であると結論づけた。 この重要なテーマについて社会福祉の現場からこれからも関心を持ち続けてくれることを期待する。 |
キーワード1 | 高齢者 |
キーワード2 | 刑務所 |
キーワード3 | 地域 |
キーワード4 | つながり |
キーワード5 | |
戻 る |