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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 持株会社制移行に伴う労働者の変化  ‐会社分割による事業部門の分社・独立について‐
内容 近年、企業組織の再編が活発化している。これまでの研究において、企業の買収・合併が労働者に与える影響については、頻繁に議論されてきたが、持株会社制への移行による分社・独立化が労働者に及ぼす影響は、あまり採り上げられてこなかった。そこで本研究では、このような分社化が、労使関係、人事制度、労働条件にどのような変化をもたらすかを明らかにすることを目的としている。
キリンホールディングスの事業子会社であるキリンビジネスエキスパートに聞き取り調査を行った結果、営業譲渡や買収合併の事例に比べて、持株会社制への移行に伴う労働者の就労条件の変化は少ないことが明らかになった。それは、労働契約継承法が適用されるためであると考えられる。しかしながら、分社・独立化した各事業部門の企業は、将来的に各業界に合わせた人事制度を展開させていく可能性がある。その場合、これまで同企業、同条件で働いていた労働者が、今後は、働く事業会社によって異なる労働条件の下、就業することになるのかもしれない。
講評 企業組織の変化を契機に働き方が変化し、その変化がまた次なる企業組織の変化要因となることは十分に考えられるが、それを明らかにするためには相当な時間が必要。卒業論文だけでは難しい取り組みだったと思われる。
キーワード1 企業組織再編
キーワード2 持ち株会社
キーワード3 会社分割
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