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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 我が国に死刑制度は必要か―将来の日本が目指すべき姿を考える― |
内容 | 本論文では、日本における死刑制度の実態及びその問題点について明らかにし、今後の我が国の在り方について考察する。1948年の世界人権宣言以来、世界は死刑制度の廃止へと歩み始めた。一方、日本は依然として死刑制度を維持し続けており、国民の約8割が制度の存置に賛成している状況にある。国家が国民の意見を参考に制度の存廃を決定する以上、おそらく当分の間は死刑存置国としての日本が続くと考えられる。しかしながら、あらゆる調査の結果、日本国民の大半は死刑に関して無知であることが明確となった。つまり、我が国の死刑制度は、死刑についての十分な知識を持たない国民の主張を基に成り立っているというわけである。2009年より裁判員制度が導入され、我々一般市民も他者の命を左右する可能性がある今、この状況に危機感を抱かねばならないと筆者は考える。したがって、本論文では、これらの問題点を踏まえたうえで、これからの日本が目指すべき姿について提案したい。 |
講評 | 日本の死刑制度の是非について検討した。死刑制度存置国である日本の現状と課題を明らかにし、この問題に日本国民が向き合う必要性を力強く訴えた。国際的には死刑廃止が進む傾向や国際人権の視点も紹介し、日本が死刑制度を廃止しない理由を分析した。日本国民の意識について、無関心と無知の問題を指摘し、日本国民の大多数が死刑制度を支持しながら、死刑について無知であることを検証した。自身は死刑賛成から廃止派に転じた経験もあり、説得力のある論文を仕上げられた。日本国民が死刑についての知識を身につけ、もっと広く議論されることの必要性を改めて実感させられた。 |
キーワード1 | 死刑 |
キーワード2 | 人権 |
キーワード3 | 世論 |
キーワード4 | 裁判員制度 |
キーワード5 | 教育 |
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