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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル 情報化時代における就職活動のあり方に関する一考察 -OB・OG訪問の今後の可能性について-
内容 近年の就職活動では、インターネットや現役社員が登場する企業説明会などに押されて、OB・OG訪問が下火傾向にある。学生にしてみたら、リアルな情報なら企業説明会で手に入れられるため、なぜ訪問したほうが良いのかという問いに対する明確な答えは見えない。そこで本研究では、聞き取り調査によって、OB・OG訪問経験者と未経験者を比較することで、インターネットや企業説明会で得られる情報と、OB・OG訪問で得られる情報の質的な違いを明らかし、これを行う意味を再評価する。
 調査から導かれる結論として、OB・OG訪問を行うことの最大の特徴は、会話の密度が濃い点にある。1対複数と1対1の環境では、当然後者の方が内容としては濃いものが期待できる。会話の密度は得られる情報の質的差異を規定するため、企業説明会等では、就労時のリアリティを形成する上での十分な情報を得ることができない。また、OB・OG訪問には、双方向コミュニケーションによって自己分析を深める効果や、企業に対する志望度を測る尺度としての効果など、インターネットや企業説明会では決して代替できない利点が期待できる。OB・OG訪問を行わないことは、自ら不利を背負っているようなものである。
講評 OB・OG訪問の新卒労働市場における機能の変化を、盛りだくさんに取り上げている。もう少し論点の整理が必要だったと思われるが、大学生の多くが実際に経験することだけに、聞きとり調査という手法が有効であった。
キーワード1 OB・OG訪問
キーワード2 就職活動
キーワード3 コミュニケーション
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