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学科 産業関係学科
年度 2016
ゼミ名 石田 光男
タイトル 日本の非正規雇用労働
内容 1980年代までは、「年功賃金・終身雇用・企業別組合」に代表される日本的雇用慣行が広く運用されていた。この雇用慣行下で、日本では夫が働き家計を支え、妻が家事・育児に従事するといった性別役割分業が一般的な家庭のモデルとなった。ところが、1990年代以降にグローバル化の波が押し寄せ、さらにはバブル経済の崩壊が生じ、日本を取り巻く社会環境は激変した。自社の利潤が減少した企業は、高コストの主因であった人件費(年功賃金)の削減に取り掛かった。正社員の数を最小限に抑える一方で、定型的業務や一部の基幹的業務を低コストの労働力である非正規雇用で賄うようになったのである。これに伴い、非正規雇用者数は増加の一途を辿り、昨年の総就業者に占める非正規雇用者の割合が遂に4割にまで達した。
非正規雇用などの不安定な就労形態では結婚や子育てに希望を見出すことができない。そのため未婚率が上昇し、ひいては少子高齢化を引き起こしてしまうのである。したがって、非正規雇用者数の増加は喫緊の課題と言えよう。本稿では、こうした非正規雇用問題に焦点を当て、その実態や増加の原因を探る。
講評 日本の労働問題を網羅的に勉強した跡が伺える。論旨は筋が通っている。では何故そうなっているのかの探求は弱い。
キーワード1 非正規雇用
キーワード2 長時間労働
キーワード3 日本的雇用慣行
キーワード4 少子高齢化
キーワード5 労働市場
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