詳細
学科 社会福祉学科
年度 2016
ゼミ名 山田 裕子
タイトル 少年非行とスクールソーシャルワーク ~葛藤が罪になる前にできること~
内容 司法福祉を題材として少年非行に対するソーシャルワークの視点からの支援を研究題材とする。
昨今、非常に残忍な少年犯罪の報道を目にすることが多い。それに伴い少年犯罪の質が変わってきていると感じた。本来、私たちは罪を犯してはならないことを知っているであろうか。しかし、そのような当たり前から逸脱して彼らはどうして罪を犯すに至ったのだろうか。彼らが犯罪に手を染めるまでの支援が何かできたのではないか。そのことを彼らの生活背景や、彼らの暮らす環境から紐解いていく。そして罪を犯した少年をどう支援していくのか。そのようなことをソーシャルワークの観点から考察していき、福祉的アプローチの方法を見出し、少年たちが、心を許し自らを認めるためにはどういった支援をしていく必要があるのかという考察を文献や統計などを利用し、考察していく。
講評 秋学期になってから卒論のテーマを司法福祉に変更して、少年非行に至る少年たちに社会が何ができるのか、という大きな問いに挑み、スクールソーシャルワーカーの役割の重要性という結論に至りました。その過程で、現代の子どもたちの住む社会ではSNSが大きな影響力を持ち、スクールカーストに否応なく組み込まれ、さらにその背後には貧困など経済的格差と学歴格差があることを、その息苦しさも経験した現代の元子どもの一人として論述しました。さらに著名な少年事件を例にとり、スクールソーシャルワーカーがどのような役割を果たせたか、身につまれるような筆致でシミュレーションし現代社会に切り込み、説得力のある面白い卒論となりました。犯罪と隣り合わせにいる少年たちへの熱い共感を表すサブタイトルも素敵です。その論文作成過程は、さなぎが蝶になるような、自分自身の内的な成長を自覚しながらのことだったに違いありません。
キーワード1 少年犯罪
キーワード2 少年法
キーワード3 スクールソーシャルワーク
キーワード4 貧困
キーワード5 心の貧困
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.