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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 母子家庭の貧困と教育―教育達成の違いを分ける要因とは―
内容 現在、日本において母子家庭の数は増加傾向にあり、その約半数が貧困層に含まれている。本論文では日本の母子家庭の置かれる状況について分析したのち、母子家庭における教育達成の違いを分ける要因について考察した。その中でも特に高い学歴を獲得した人に焦点を当てることで、貧困と教育格差の関連とどのような条件が揃ったとき学歴達成ができるのかということを明らかにした。
調査方法にはインタビュー調査を用い、母子家庭ながら中学から私学に入学した3名に経済状況や中学受験のきっかけ、家庭環境などについて質問をした。その結果、経済面での問題に加え、そこから新たに発生する家庭内の問題や、母子の心身の健康状態が教育達成に大きな影響を与えていることが判明した。その上で貧困に陥りやすいとされる母子家庭には金銭的な援助だけでなく、家計維持と育児を1人で担う母親の精神的なサポートが必要だという結論に至った。
講評 現在大きな問題となっているひとり親家庭の進学問題について、進学した学生を対象にインタビューしてその問題を明らかにしようとした意欲は評価される。インタビューもうまくまとめてあり、事例からその実情がよく理解できる。最近研究がある程度蓄積されてきている領域なので、先行研究のレビューをもう少しできれば、さらに研究の厚みが増したと思われる。
キーワード1 母子家庭
キーワード2 教育
キーワード3 貧困
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