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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル ラーメン激戦区としての一乗寺 ―なぜ一乗寺はラーメン激戦区になったのか―
内容 本論文では、商業施設が集まっているようなにぎやかな地域ではなく、閑静な街並みの一乗寺がなぜラーメン激戦区になったのかということについて考察する。そこには大きく3つの理由が考えられる。まず1つ目に立地だ。一乗寺は1959年代後半から交通網が発達し、バスや叡山電鉄などからアクセスしやすい。そして、多くの大学から近い距離で囲まれているため学生が集まりやすい。また、比較的安い家賃で経営することが出来る。2つ目に京都ラーメンが曖昧だということ。ご当地ラーメンが流行る中、京都ラーメンははっきりとした定義が無かった。これにより、京都では自由な味でラーメンを提供できるようになった。3つ目にスローフード的な食とジャンクフード的な食に日本人の食が分断されているということ。京都は特に、京料理といったスローフードの文化が強く、その対抗としてジャンクフード的なラーメンを食することが伝統と切り離された若者を中心に広まった。このような多くの要素が重なりあってラーメン激戦区一乗寺は形成されていった。
講評 論文の主題は、なぜ一乗寺がラーメン激戦区となったのかを問うものであった。その背景となる、ラーメンの歴史や日本社会に普及している過程を執筆することに時間をとられた結果、本題へのアプローチが弱くなっている。ラーメン店の分布とその変化など、調査した結果を活かす構成にすることによって、テーマに沿った論文になった。
キーワード1 ラーメン激戦区
キーワード2 一乗寺
キーワード3 食の分断
キーワード4  
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