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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 尾嶋 史章
タイトル 子どもの学力・学習意欲向上のために親ができること ―子どもの学習面における親の接し方の影響力―
内容 本調査は自分が約3年間続けてきた塾講師のアルバイトにおける経験から端を発したもので、これまでほとんどスポットライトが当たってこなかった「子どもの学習面における親の接し方」という要因が、子どもの「学力」「学習意欲」に対してどのような影響力を持っているのかを明らかにする目的で行ったものである。分析に使用するデータは大阪府下の公立中学校1校に協力してもらい、アンケート調査を行った結果得られた中学1~3年生計647人のデータを用いている。
 論文の構成としては全9章から構成されており、第6章においてメインテーマである「子どもの学習面における接し方」と子どもの「学力」「学習意欲」の関連を相関分析や重回帰分析を用いて分析し有効な相関モデルを抽出、図示することでビジョン化している。第7章の結論・考察では、分析の結果をもとに、学年や性別によって異なる3要素の関連を考察し、これまで「親の階層」という要因がクローズアップされることが多かった子どもの「学力」「学習意欲」の形成において「子どもの学習面における親の接し方」という新たな視点が持つ可能性を示している。
講評 塾での経験を踏まえて、中学生の勉強へのやる気が、親との関係の中でどのように形成されるのかを明らかにしようと考え、中学生の調査を実施しそれを分析した。調査の計画から実施までほとんど自分の手で行ったところは評価できる。論文では、教育現場での実践を意識して多様な分析がなされ意欲的に書かれているものの、変数間の関連が生まれる理由をていねいに考察していけば、さらに完成度の高い論文になったと考えられる。
キーワード1 子どもの学力
キーワード2 子どもの学習意欲
キーワード3 子どもの学習面における接し方
キーワード4  
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