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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 尾嶋 史章 |
タイトル | 子ども時代の親子の関わりが高校生の学習面における充実度に及ぼす影響について |
内容 | 子ども時代の親子の関わりが、高校生の学校での学習面における充実度にどのように影響するかを明らかにした。一流大学進学意欲が高校生の学習面における充実度に及ぼす影響も調べて、結果を比較のために用いた。高校問題研究会が行った第3回「高校生の進路と生活に関する調査」のデータを使用し、相関分析とクロス集計を用いて調査を行った。結果から、子ども時代の親子の関わりが、授業に充実感があること、「高校で学んだことは将来役立つ」と思うことにプラスの影響を持つことがわかった。特に絵本の読み聞かせや美術館・博物館・図書館などに連れて行ってもらうという文化的活動と、ゲームやトランプなどの頭を使うゲームをすることが、授業に充実感があることにプラスの影響を持つ。そして、特に学校の宿題を見てもらうことが、「高校で学んだことは将来役立つ」と思うことにプラスの影響を持つ。しかし、生徒の勤勉さ、勉強に対する目的意識を持つことについては、一流大学進学意欲のような効果はない。子ども時代の親子の関わりと一流大学進学意欲とでは、高校生の学習面における充実度の高め方が異なっている。 |
講評 | 高校生の学習に及ぼす子ども時代の経験について、高校生調査のデータを用いて、丹念にその相関関係を記述している。「影響」という言葉が頻繁に使われているが、変数間の関係をよく吟味し、因果関係となり得るものとそれ以外を峻別して論じれば、さらに完成度は高まる。 |
キーワード1 | 子ども時代 |
キーワード2 | 親子の関わり |
キーワード3 | 学習面における充実度 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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