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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 鵜飼 孝造
タイトル 今、なぜ、「女子」の時代なのか?
内容 私は、近年テレビや雑誌などの多くのメディアで「○○女子」や「女子会」といった言葉を耳にするようになったと感じたことから、「女子」という概念がこれほどまでに人々に広まった背景が知りたいと感じた。また、この「女子」という言葉から派生した概念やカルチャーは、今や女性のみならず、男性の中にも浸透しつつあると感じる。そこで、今回の研究では、先行研究として乙部由子の『ライフコースから見た女性学・男性学』を参考にジェンダー論に触れることで、「女子」という言葉がこれまで使われてきた経緯を探った。また、「女子力」「女子会」という二つの言葉に注目した。これらの言葉の起源を調べるために大宅壮一文庫の雑誌目録をさかのぼり、ファッション誌の記事を元に「女子力」を4つに分類し、その使われ方について考察している。そして、周囲の女性にインタビュー調査を実施し、現代の意味する「女子力」とはいったい何なのか自ら定義するとともに、「女子会」では一体何が行われているのか、現代女性の実態に迫った。
講評 女子力や女子会という流行語を手がかりに、現在のジェンダー状況を分析した結果、「女子」概念の多用は一方で女性の社会進出を反映しているが、他方では「女性らしさ」を保ちたいという気持ちを映しており、そこにジェンダーの両義性を見いだしているところがこの論文の貴重な知見だと思われる。
キーワード1 女子力
キーワード2 女子会
キーワード3 雑誌
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