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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | スポーツ新聞が形成する女子選手権-1984-2016年の五輪4大会における変遷- |
内容 | 本稿は、オリンピックメダリストが掲載されているスポーツ新聞の記事は、読売新聞では女子選手の取り上げられ方は男子選手の取り上げられ方に近づいているという坂田が行った研究と同様の結果が得られるかを検証した。また時代を映す鏡と言われるスポーツにおいて、スポーツ新聞では男女平等という社会に近づいているかを検証した。ロサンゼルス、バルセロナ、アテネ、リオデジャネイロの4大会のメダリストの記事を用いて検証を行った。メダリストは何面に掲載されているか、一人で取り上げられているか、見出しの分析、この3つの研究から、女子選手の扱いは男子選手に近づいているのかを考察した。以上の結果、スポーツ新聞での女子選手の取り上げられ方は男子選手の取り上げられ方に近づいているという坂田の研究と同様のことが言えた。しかし、完全に男女平等に近づいているとは言い難い結果となった。 |
講評 | 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。 特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。 研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。 コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。 卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。 しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。 私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。 |
キーワード1 | スポーツ |
キーワード2 | 女子選手 |
キーワード3 | 男子選手 |
キーワード4 | スポーツ新聞 |
キーワード5 | オリンピック |
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