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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 小黒 純
タイトル 鳥インフルエンザ騒動を新聞はどのように伝えたか-2004年と2011年の記事を中心に-
内容 鳥インフルエンザが79年ぶりに日本国内で発見されてから13年弱が経った。しかし、今もなお国内における感染は続く。鶏肉や鶏卵を食べたり、鳥を飼っていたりして、人々にとって生活の中で身近な存在である鳥を中心とした感染の発生は、さまざまな場面で人々に影響をもたらしてきた。その鳥インフルエンザの騒動に関して、これまで新聞がどのように伝えてきたのかについて、本研究では検討する。新聞記事データベースを利用して、記事件数や記事の内容分析を行った。そして、鳥インフルエンザは社会からの注目度が2004年当時を頂点として、次第に下がっていったことが、新聞記事に反映していることが記事の量や内容からわかった。また、2004年当時に鳥インフルエンザ騒動が大きく取り上げられた要因としては、鳥インフルエンザが「人に感染するかもしれない」ということへの人々の恐怖心が根底にあったことだと論じた。
講評 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。
特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。
研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。
コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。
卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。
しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。
私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。
キーワード1 鳥インフルエンザ
キーワード2 新聞
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