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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | 「アイドル」という言葉の対象の変遷―1970年代から2000年代の新聞記事を分析して― |
内容 | 本研究は、「アイドル」についての議論が活発化する中、人によって「何をアイドルと呼ぶか」が異っている状況に着目した。そこで、「何がアイドルと呼ばれてきたか」、つまり、「アイドル」という言葉の使われ方を新聞記事を用いて調査し、「アイドル」の対象の変遷分析・考察した。その結果、「アイドル」の対象は、1980年前後で「人気者」から「必ずしも人気がなくても『特定の要素』を持つ人」に変わったことがわかった。本研究の成果は、「アイドル」の対象を筆者が恣意的に決めるのではなく、実際に呼ばれた人とすることで、より現実に即した「アイドル」の対象を明らかにしたことにある。 |
講評 | 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。 特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。 研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。 コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。 卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。 しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。 私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。 |
キーワード1 | アイドル |
キーワード2 | アイドルの対象 |
キーワード3 | アイドルのイメージ |
キーワード4 | 新聞記事分析 |
キーワード5 | |
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