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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 小黒 純
タイトル フィギュアスケートに関する新聞報道の変遷―オリンピック3大会での報道を比較して―
内容 本研究では、新聞の報道量の増加と報道内容の充実によって、フィギュアスケートが日本社会において関心の高い競技となったと仮説を立て、新聞でのフィギュアスケートの取り上げ方の変遷をたどり、報道量や報道内容の変化を明らかにし、仮説を確かめることを目的とした。研究方法は、対象時期を定め、対象記事の報道量の分析と報道内容の分析を行った。報道量分析では、全体傾向として増加していた。内容分析では、1面、スポーツ面、社会面において大会を経るごとに内容の充実がなされていた。特に、バンクーバー五輪において、浅田真央と金妍児のライバル対決を印象付けることによってフィギュアスケートが日本社会において関心の高い競技となるように仕向けている新聞社の意図が見えた。このことから、「新聞での報道量の増加と報道内容の充実によって、フィギュアスケートが日本社会において関心の高い競技となった」との仮説が確かめられた。
講評 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。
特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。
研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。
コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。
卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。
しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。
私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。
キーワード1 フィギュアスケート
キーワード2 新聞報道
キーワード3 オリンピック
キーワード4 五輪
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