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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 小黒 純 |
タイトル | ニュースキャスターの役割の変遷―プライムタイムの報道番組を分析して― |
内容 | 本論文では、マスメディアの中でも国民への影響力が最も高いとされるテレビにおいて、ニュースキャスターの役割がどのように変わってきたのかを調査した。その際、ニュースキャスター自身の著書、新聞記事、映像を用いた。辻(2001)の研究で、日本に初めてニュースキャスターが登場した「ニュースコープ」(1962年)では、ニュースキャスターは自分の取材をしていないニュースに意見を差し控えるスタンスであったことが明らかになっている。しかし、プライムタイムに初めてニュースキャスターが登場した「ニュースステーション」(1985年)では、自分の意見を積極的に発言する役割に変わった。そして、2010年前後から、この役割に加えてニュースキャスター自らが現場へ足を運び、取材し、視聴者に意見を伝える役割が加わったことを導き出せた。 |
講評 | 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。 特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。 研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。 コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。 卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。 しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。 私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。 |
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キーワード5 | 変化 |
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