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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 小黒 純
タイトル 韓国社会における同性愛の描かれ方―人物の葛藤を中心に―
内容 本稿では韓国の同性愛映画『後悔なんてしない』、『二度の結婚式と一度の葬式』2本を選び、主人公の葛藤を中心に分析する。『後悔なんてしない』では主人公の葛藤を主な原因として社会階級的要素があり、『二度の結婚式と一度の葬式』では主人公が属している社会の同性愛者を受け入れる雰囲気が最も大きい葛藤要素である。2本の作品とも家族間の葛藤の要素が含まれていた。従って、同性愛自体よりも社会階級、社会認識などの環境的な要素が葛藤の原因となった。
講評 大学院博士課程のKさんが、ティーチング・アシスタントとして卒論の指導補佐にあたった。その支えが大きかったこともあり、総じて例年以上の水準に達することができた。
特筆すべきは、全員が先行研究の収集と整理を行ったうえで、研究の目的と方法を考えることに時間を割いたことである。つまり、研究の土台作りをして進めるという、研究(論文作成)の王道を歩んだことが、結果的に内容の充実に結びついたと言える。
研究対象を見ると、メディア別では、新聞が7本と最も多く、テレビ番組が続いた。そのほか雑誌、タウン誌、音楽映像コンテンツ、SNS、コミック誌、映画などと広く分散した。研究方法としては、内容分析が多数を占めた。その一方、理論研究や、何らかの理論を事例に適用させた研究はなかった。
コンテンツ別ではスポーツが5本にのぼった。五輪、フィギュアスケート、箱根駅伝、米大リーグ、空手とこちらも多岐にわたった。
卒論の取り組みの時期は、「早め、早めに」という再三の求めにも関わらず、ギアが入ったのが11月に入ってという者が大半だった。その結果、最終盤になってチェックすべき論文(原稿)が殺到した。12月には教室を丸1日借り切っての<日帰り合宿>を3度設けた。11月末には大方完成させて、12月には悠々と春休みの旅行計画を立てる、という目標は、今年度も「まぼろし」と終わった。
しかし、各ゼミ生は自らの卒論のステージがどんどん上がっていくことを実感できたのではないだろうか。どの論文も個性的で、おもしろいと感じた。
私にとっても貴重な体験だった。論文はぐぐっと向上し、ゼミ生自身もぐんぐん伸びる。その後押しをさえてもらったのだから。しんどい思いもしたけれど、最高に楽しかった。ゼミ生のみんなに感謝している。
キーワード1 韓国同性愛映画
キーワード2 同性愛
キーワード3 同性愛の社会認識
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