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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | 彼女らしい色彩 ~「女の子写真」と、淡さと鮮やかさ~ |
内容 | 「カメラ女子」ブームやインスタグラムなどSNSの発展により、「女の子写真」(=女の子が撮った写真)を見る機会は非常に多くなっている。その経験を通して筆者は、「女の子写真」の色彩は、「淡く優しい色彩」と「鮮やかで華やかな色彩」が多いと感じ、その2種類に人気が集まっているのではないかと考え、本論文で検証・考察した。まず、なぜそのような色彩が「かわいい」と思われるのかという事を、2種類の色彩の写真の代表例として、市橋織江や蜷川実花といった人気の女性写真家の作品から検証している。また、実際にそれらの色彩が支持されているのかを、カメラメーカーが女性をターゲットにした広告宣伝においてどのような色を使っているのかという事や、一般女性のインスタグラムの投稿写真の色彩から検証している。これら様々な検証をしていく中で、女子達にとって「女の子写真」を表現する色彩とは、一体どのような役割を果たしているのかということを考察している。 |
講評 | 自身も「カメラ女子」だという執筆者が「女の子写真」という定義を自身で創り、それが持つ「色彩」への興味を論文の軸とした。2章で取り組んだカメラが女性にとって普通の道具となるまでの歴史記述の部分だけでも十分に意味のある論述となっているが、3章では淡い⇔鮮やかという両極端な色彩のいずれもが「可愛い」と称される現在の「女の子写真」の特質に迫った。文献から「自分の好きなものを詰め込む女の子の独自の可愛さ」(蜷川写真)や、PCCSトーンという色彩学の知識からの市橋写真の可愛さ分析、2節ではカメラメーカーの女性向け販促物からどのような写真を撮らせようとしているか(それに影響されているはず)、さらにインスタグラムへの投稿写真分析、フォロアー分析とたたみかける調査には説得力がある。視覚メディアの分析としてテーマ設定、方法論ともに卓越した卒業論文と評価している。 |
キーワード1 | 女の子写真 |
キーワード2 | 色彩 |
キーワード3 | カメラ女子 |
キーワード4 | インスタグラム |
キーワード5 | かわいい |
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