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学科 メディア学科
年度 2016
ゼミ名 竹内 幸絵
タイトル 少年ジャンプの電子化は受け入れられるのか
内容 本論文では、物質性の観点から新しいメディアを受け入れられる要因は、何に起因するのかということに疑問を持ったことから始まった。これを考察するにあたりメディアの物質性に関して調査したところ、その意見が「物質性に価値がある」、「物質性の価値は移り行く」という意見に二分化したため、自分のメディアに対する物質性の価値観に疑問を抱き、時代に即し情報の容器としてその姿を様々に変化させてきたメディアの中でも、近年その変化が凄まじく、社会に浸透している電子書籍に着目。その中でも、日本国内では特にマンガに需要が集中しているため、マンガの電子化の代表例として、男女とも最も広い世代に読まれている少年ジャンプをもとに物質性がないと考える電子マンガについて検討している。また、自分自身がマンガの電子化に違和感があったため、受け入れられない要因も同時に検討し、それらの共通点や自分と重なる要因とは何かということも考察した。
講評 紙をめくりながら少年ジャンプを愛読していた自身が、そのコンテンツの変化(本⇒電子書籍)にとまどっている。これが本論に通底する問題意識であった。そこからスタートして電子書籍の市場特質(デジタルネイティブが読者層で情報にお金をかける価値観をもたないない、急成長した電子書籍の8割をコミックが占める)、少年ジャンプが読者アンケートを重視するがゆえのメディア特性の抽出(ジャンプのコンテンツ長寿化)、バックナンバー保存(女性の特質)など、興味はひろがり調査は多義にわたり、いつも広い視野からゼミでも発言をしてきた彼らしい論文となった。  自身の世代をめくらない世代と物質性の中間(紙メディアと電子メディアの中間世代)と自覚した彼のもつ、新しいメディア(電子書籍)がどう成長するかへの興味は、2016年と言う今にしか書けない卒論を開花させてくれた。 
キーワード1 物質性
キーワード2 めくらない世代
キーワード3 ジャンプシステム
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