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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | なぜ乃木坂46は女性ファン獲得に成功したのか ~SNS世代の価値観から見える独特な距離感~ |
内容 | 2011年8月21日、AKB48の公式ライバルグループとして誕生した乃木坂46。彼女たちの特徴の一つに、女性ファンの多さがあげられる。女性アイドル市場といえば、男性ファンが支えており、彼らのイメージは決して良いものではない。そのため、そこに女性ファンを取り入れることのハードルはかなり高い。そのハードルを見事乗り越えたアイドルが乃木坂46なのだ。では、なぜそれを成し遂げることができたのか。本論文では、ファンとアイドルの距離感という観点から、おニャン子クラブ・AKB48・乃木坂46という3つのアイドルグループを比較し、考察した。その結果、乃木坂46はおニャン子クラブとAKB48の間に位置することがわかった。加えて、乃木坂46は衣装を通して「憧れ」を発信していることもわかった。これらの乃木坂46の特徴は、女性利用者が多いインスタグラムから誕生した一般人インスタグラマーの特徴と類似する。乃木坂46は、今日、女性を中心に人気のあるインスタグラマーの特徴と類似するアイドルだからこそ、女性ファン獲得に成功したのだと結論付けた。 |
講評 | 女性ファンが多いといわれる乃木坂46。そのイメージはどのように創られたのか。これが本卒論の切り口である。つまりテーマは女性ファンの獲得方法であるが、しかし本論文が行った思考と結論はそれにとどまるものではなかった。アイドルという社会的存在の史的変遷、あこがれを喚起する装置としてのアイドルを考察したうえで、時代を代表する女性アイドルグループそれぞれが持つ固有の「観客との距離感」を見いだしていった。本論の軸となったワード「観客との距離感」は、当論文内でも「一般人のインフルエンサー」の持つ観客との距離感へと発展しているとおり、情報の発信者と受信者の関係性を考察する際の普遍的な考え方として利用可能であろう。仕掛け人の発言、視覚的(ファッション)発信の手法、ファンの声など広角から切り込んだ論文は、強い意志と行動力のある彼らしい骨のある成果となった。 |
キーワード1 | 乃木坂46 |
キーワード2 | 距離感 |
キーワード3 | SNS |
キーワード4 | インフルエンサー |
キーワード5 | インスタグラマー |
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