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学科 | メディア学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 竹内 幸絵 |
タイトル | “シビックプライド”を生み出す自治体 PR とは -鳥取県の事例をもとに- |
内容 | 本論文は、自治体のPR活動が地域外へ向けた観光や移住等の交流人口の拡大などの資源獲得の手段となるだけではなく、地域内の人々による、まちへの愛着や当事者意識である「シビックプライド」を高める存在としての可能性を探るものである。特に鳥取県によるPR活動に主眼を置き、実際の反響や効果を調査することで、自治体PRの発信する地域のアイデンティティが住民に与える影響について考察を行なった。 研究の結果、自治体PRが自地域を肯定的に捉える助けとなっていること、衣食住を始めとした日常的な対象に住民は地域の価値や愛着を見出していることを確認できた。 以上を踏まえ、地域の個性や長所をまずは県民自身が認識すること、また、地域に埋もれている価値をすくい上げて自地域を好きになるきっかけを提供をすること、これら2点を図る上で自治体PRは大変重要な存在であると結論づけた。地域外、地域内それぞれへの広報が実は密接な相関関係にあることを提示し、結びとする。 |
講評 | シビックプライドとは住民が地域にもつ愛着。このキーワードを抱えて卒論テーマを構築した彼女は、出身地から離れた同志社に進学したことで改めて、出身地を他者がどうとらえているか、そして出身地から離れた人にとっての出身地の広告がどのように作用するか、に興味を持ったという。出身地のPR広告は本来その地に縁遠い人を受け手と想定して行われるものだが、故郷を離れた出身者にとっては「地尊心」を高めるという異なる効果を発揮する。特に出身地のPR広告によって他県からうける評価が増加することが、その効果を上げると考察した。卒論でこのような結論を導いた彼女は、広告論ゼミ、広告研究会と広告一色と言ってもいい大学生活を終えて出身地に戻る。地域の日常に埋もれている価値を救い出す自治体広告マンとしての活躍を期待したい。 |
キーワード1 | 自治体PR |
キーワード2 | 行政広報 |
キーワード3 | 地方創生 |
キーワード4 | シビックプライド |
キーワード5 | |
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