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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 厳しい食料・農業事情でのコメ戦略
内容 今日、農家は頭を悩ませている。農家を取り巻く事情が悪化しているからだ。テレビを見ただけでも、「農業って肉体労働だし、収入も低いし大変そう…」と思う人も多いだろう。
私もそう思う。個人的な話だが、私の出身が農家 なので、なおさら農家の厳しさは痛感する。昨今の現状を知って、農家に対して気の毒な気持ちになる人も多いと思う。ところが皮肉なことに、農業問題は食料問題に直結する。他産業で働いていて農業とは無関係な人でも、生活に影響が出てくる。そうすると、気の毒だと思っていたはずの農業問題が巡り巡ってツケが回ってくることになる。以上を踏まえると、農業問題は全ての国民が考えるべき問題である。
 そこで、農家が今後どうすれば繁盛するかを考えるために論文を書きたい。というのも、あくまで食料自給率を上げるために…とか、食料問題を解決するために…といった国益を主に考えるのではなく、農家の利益のためになる方策を考えたいからだ。高度経済成長期以来、日本企業は業界を問わず潤ってきた。その一方、農業を含め第一次産業は衰退した。結果、農業をやることは「貧乏くじ」となった。私はこの産業間格差に「不平等感」を常々感じている。そこで私は、今度は農業が繁盛する番だと思う。この論文では農家の利害を前面に考えていくことにする。
 だが農業といっても、米、野菜、果物といろいろ作物がある。それぞれの作物について取り巻く環境が違うため、一口に論ずることはできない。そこで、私は「米」に絞って論じたい。なぜなら、米は農産物の中で一番食されていると考えるからだ。米は長い間主食とされてきて、食卓と一番密接に関わりあう作物である。それだけ今日の農業の姿を如実に現すのではないかと考えている。
 最後にこの論文の目的は、日本農家の問題点をあぶり出しその解決を図ることである。
講評  いずれの卒業論文も、先行研究を踏まえながら論文の形式に則って書かれている。各自が関心のあるテーマに取り組んだこともあり、自らの考えが書き込まれているものが多い。ただ、残念なこととして、ほとんどの論文が先行研究によって設定されたテーマを踏襲している点が挙げられる。これは、先行研究の読み込みが不十分なため、独自の問題意識形成に至らなかったためとみられる。
キーワード1 日本農業
キーワード2 零細
キーワード3 農協
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