詳細 | |
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学科 | 社会学科 |
年度 | 2016 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 性の多様性とその課題に対する一提案 |
内容 | 近年、ダイバーシティの進展に伴い、世界中でセクシュアルマイノリティへの社会的関心が高まりを見せている。その中で彼らの権利拡大に向け様々な対策が講じられつつある。しかしセクシュアルマイノリティの方々へのインタビューを通じて判明したことは、環境の改善を喜ぶ声ばかりではなく、未だ続く社会の理解不足が招いた不満の数々であった。その原因としてセクシュアルマイノリティに対する旧来の考え方、いわゆる伝統的性観念からの逸脱を否定的に捉える見方が、社会に暮らす人々の中に根強く残っていることが推測された。マイノリティの生きづらさを作り出してしまっているセクシュアルマジョリティ=異性愛者は今、性の諸問題への向き合い方を問い直す必要がある。そのためには、多様な性について正しい知識を得る機会を設ける「教育の整備」、正しい知識の上に、社会の全構成員が性の諸問題の当事者意識を持つという、セクシュアルマジョリティの「考え方の転換」が求められている。 |
講評 | セクシュアルマイノリティへの社会的関心が高まる中、様々な権利拡大に向けた取り組みが講じられ始めている。しかし、当事者へのインタビュー調査で一番インパクトがあったのは、セクシュアルマジョリティの考え方の転換がないままの権利拡大は、むしろ当事者の不満を高める結果をもたらしている、という発見でした。なお当事者インタビューにあたってはLGBT研究上の倫理規範に忠実に準拠しました。 |
キーワード1 | LGBT |
キーワード2 | ダイバーシティ |
キーワード3 | マジョリティの態度 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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