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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 鷹山の復興が与えた影響 ―ソーシャル・キャピタルに注目して―
内容 日本の三大祭の一つである祇園祭は、歴史的な京都の祭である。本稿では、その祇園祭の中でも2014年から巡行参加を目指し動き始めた鷹山に焦点を当てていく。祇園祭は各山鉾町によって支えられてきた祭でもあり、鷹山が巡行を目指し始めたことによって何か町内の人達の関係性に影響を与えたと考えた。本稿の目的はロバート・D・パットナムのソーシャル・キャピタルの概念を使用して、鷹山の復興の動きが町内の人たちにどういう影響を与えたかを探ることである。そこで本調査では5名にインタビュー調査を行って、鷹山復興によって町内のソーシャル・キャピタルが増加したかを調査した。本稿の流れとしては、第2章で、鷹山の歴史、祇園祭の山鉾町ではどのような関係性が結ばれていてどのような特徴があるのかを、後半では、ソーシャル・キャピタルについて述べる。第3章では、インタビュー調査の概要について、第4章では、その結果を分析し、鷹山の復興が町内の人の関係性に与えた影響について考察していく。第5章で総括を行う。
講評 祇園祭の山鉾の復興が、地域のソーシャルキャピタルにどのような影響を及ぼすのか、という通常とは因果の向きが逆の、面白い目のつけどころの研究です。インタビュー調査を通じて、そもそも山鉾の復興が始まる契機として豊かなソーシャルキャピタルが醸成されていたこと、これを資本として山鉾の復興の運動が起こったこと、そしてその結果としてさらなるソーシャルキャピタルの増加が生じていたこと示唆されました。通常の金銭的資本と異なり、使えば使うほど豊かになるソーシャルキャピタルの特徴がうまく捉えられた研究になっています。
キーワード1 祇園祭
キーワード2 ソーシャル・キャピタル
キーワード3 質的調査
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