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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 同棲するカップルの結婚意欲
内容 本稿は同棲するカップルに焦点を当て、結婚意欲という観点から調査を行ったものである。アメリカでは若者の同棲が日本よりも一般的に行われており、同棲に対する認知も高い。しかし、同棲を経験した男女は結婚意欲が低下するというデータが存在するという。本来同棲は様々な理由はあるが、2人が一緒に住む疑似結婚のように捉えられ、結婚意欲が低下する事を前提にして同棲するカップルは存在しないように思えた。つまり結婚意欲が高い、もしくは平均的である男女が同棲を行った結果、何らかの原因によって結婚意欲が低下してしまうということである。そこで実際に同棲を行っている20歳代の女性7人にインタビューを行い、同棲の内部には何が起こっているのかを調査した。この調査から、「性別役割分業意識」と「コミュニケーション頻度」が男女の関係性に何らかの影響を与えていることが分かった。性別役割分業とは主に家事の事を指し、家事やコミュニケーション頻度について、お互いがどう捉えているか、相手の考えかたをお互いに理解して行動できるかによって、同棲が上手くいくカップルとそうでないカップルに別れてしまうのである。
講評 7人の同棲経験のある20代の女性にインタビューを行い、同棲経験が安定した関係につながるためには、家事とコミュニケーションが鍵になることを発見しました。そしてこれら2種類の行為は、道具的と表出的という2通りに理解されうること、カップル相互がその意味づけを同期できている場合には、安定的な関係-結婚意欲を低下させないこと-につながると考察しています。
キーワード1 結婚
キーワード2 同棲
キーワード3 カップル
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