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学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 家族システムが子どもの自己評価に与える影響
内容 人間関係からストレスを抱える人々がメディアで取り上げられている。精神的に問題を抱える原因として、生まれ育った家族の環境が関係してくることに興味を持った。先行研究では、家族制度の変遷、家族システムを計量するための尺度として、きずな・かじとりという概念が使われていること、きずな・かじとりの程度が中庸(中間)にあることで家族システムの維持が可能であること、親や家族が子どものパーソナリティ形成や価値観に影響を与えていることなどが分かった。
そこで、「家族のきずなやかじとり」が「父親・母親のコミュニケーション」を通して子どもの自己評価に影響を与えるのかについて調査を行った。同志社大学の学生を対象に調査票による調査を行い、父親とのコミュニケーションの有無が子どもの自尊心に影響を与えることを明らかにした。
講評 大学生男女の自尊感情や自己肯定感が家族関係とどのように関係しているのかを文献展望にもとづく考察と、実証調査研究から手際よく検討をしました。その結果、大学生の自尊心は休日での父親との会話の有無が有意に関連している(母親との間には関連は見られなかった)という大変興味深い結果が得られました。自尊感情も自己肯定感も尺度の項目数を増やすことでより内的妥当性の高い研究に近づくと思います。
キーワード1 家族システム
キーワード2 コミュニケーション
キーワード3 子供の自己評価
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