詳細
学科 社会学科
年度 2016
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 大学生の思いやり意識についての研究 ―人生満足度・心のゆとり感・家族システムの視点から―
内容 日本の青年の思いやり意識は世界的に見ても低いことや、子ども達に思いやりを育ませようとする子育て意識が見られるなど、日本社会において思いやりの低下が問題視されるようになっている。では、思いやりはどうしたら育まれるのか、どのような心の状態であれば思いやりは生まれるのか、そして本当に現代の青年は「思いやり」意識が低いのだろうか。このような疑問をもとに、思いやりについて、人生満足度、心のゆとり感、家族システムという3つの視点を交えて調査を行った。
同志社大学の学生に質問紙によるアンケート調査を行い、結果を全て数値化しSPPSで解析を行った結果、人生満足度は心のゆとり感を媒介することで思いやり意識を高めること、家族システムがバランス型の家庭であればあるほど心のゆとり感を高め、中間型の家庭であればあるほど思いやり意識を高めることが証明された。そして、行動に表れない思いやりの形に注目することで、青年の思いやり意識は決して低くないということを確認することができた。
講評 大学生の人生満足度は、心のゆとり感と大いに関連性があり、その心のゆとりと思いやりは家族システムのきずな・かじとりに左右される。具体的には、おもいやりときずなはリニアな関係(きずなが濃いほど思いやりが高い)が見いだされ、さらに家族システムのきずなとかじとりは中庸であるほど、心のゆとりや思いやりを育むことが確認されました。次年度の家族社会学の中で是非とも紹介したい成果を上げました。
キーワード1 思いやり
キーワード2 人生満足
キーワード3 家族システム
キーワード4  
キーワード5  
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.