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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 寺井 基博
タイトル 高齢者雇用における定年制
内容 2004年に高年齢者雇用安定法が改正された。その内容は、65歳まで安定雇用するよう義務化するものである。高齢者雇用に関する法律や法改正を見ると公的年金との関係性からの定年延長が見える。また、労働意欲の高い高齢者が多いが、経済上の理由や生きがいから働きたいと思う人が多い。そして、定年制が労働者を強制的に引退させるため高齢者の働く機会を削いでいると主張する人もいる。それは定年廃止論であり、年齢による差別をなくし、年齢にかかわらず働ける社会を提案するものである。しかし、私は、定年制は必要であると主張する。それは、定年制は多くの企業で導入されており、年功的賃金・年功的処遇に密接な関係を持っている。定年制は、労働者にとって第二の人生の契機となるものであり、企業にとって労働者の労働条件を見直す、解雇する機会となる。定年制は定年までの雇用保障となるが、定年を機に退職させられる機会でもある。労働者自身も定年を機に、今後も働くのか、仕事以外の生きがい、楽しみを見つけるかの選択する機会となる。働きたい人が働くことのできる社会は求められて当然である。だが、働く以外の生きがいを見つけられる社会も求めるべきではないか。
講評  いずれの卒業論文も、先行研究を踏まえながら論文の形式に則って書かれている。各自が関心のあるテーマに取り組んだこともあり、自らの考えが書き込まれているものが多い。ただ、残念なこととして、ほとんどの論文が先行研究によって設定されたテーマを踏襲している点が挙げられる。これは、先行研究の読み込みが不十分なため、独自の問題意識形成に至らなかったためとみられる。
キーワード1 高年齢者雇用安定法
キーワード2 定年廃止論
キーワード3 定年の必要性
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