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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 被虐待児の『こころ』の支援における治療的養育の必要性 |
内容 | 本論文は、「被虐待児の心理的ケアにおいて、心理職が行う個別的な臨床心理的支援だけでは彼らの完全な回復には不十分である。また、近年促進されている家庭内での養育環境では臨床心理的支援を行うこと自体が難しい。生活環境課での治療的療育が必要かつ重要である。」という仮説に向けて論じたものである。 表面化される児童虐待は年々増加しており、被虐待児の支援の充実が求められる。被虐待児の人生に大きく影響を与える心理的ケアにおいて、生活の中での治療の必要性を指摘する声は長年存在しているが、治療的養育の実践はまだまだ途上である。 本論文では、現在の児童虐待の定義と投稿を把握したうえで、被虐待児の心理状態や行動特徴を明らかにして、生活の中での治療の必要性と主題である治療的養育とは何か、そして治療的養育の必要性かつ重要性を明らかにする。そして、被虐待児を見守る社会的養護の現状と比較して、どのような役割やどのような支援を被虐待児の心理的ケアには求められるのかについて筆者の考えを述べる。 |
講評 | 医療現場にある子どもへの関心を、実習先でのCAPSの活動に触れたことから被虐待児への関心へと変換させ、子どもの育ちにおいて見過ごしてはならない治療的ケアについて、さらに、暮らしのなかでのその実現可能性について論じることができた。ともすれば心理的ケアだけで書き上げがちなところを、治療的コミュニティの概念(イギリス)に先行研究でたどり着き、それとの関連から暮らしでの支援の必要性に触れることができた点は評価できる。集団養護、里親養護における課題整理とケアの必要性を論じることができた点も評価に値する。 |
キーワード1 | 児童虐待 |
キーワード2 | 心理的ケア |
キーワード3 | 治療的養育 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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