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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | アルコール依存症からの回復におけるセルフヘルプグループの機能とは |
内容 | 現在日本では、飲食店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、自動販売機など、街を歩けば至る所で、安く、安易に酒を手に入れることが出来る。またテレビや新聞での宣伝広告から、アルコールに関する情報を未成年のうちに無意識的に獲得している。このような文化や社会においてアルコール関連問題は深刻な社会問題となっている。 本論文では、アルコール関連問題やアルコール依存症からの回復について理解を深めた上で、AA(アルコホーリクス・アノニマス:alcoholicsanonymous)におけるアルコール依存症者の回復の過程について、「セルフヘルプグループはどのような効果をもたらすのか」を、AAメンバーの持つ「生き方が変化していく状況、自己の変化、周囲との関係性の変化、飲酒習慣の変化」という視点から深める。そして、フィールドワークで得たアルコール依存症者の実際の言葉から見えてきたセルフヘルプグループのあり方について考察した。 |
講評 | ゼミのフィールドワークや実習での学び及び精神保健福祉関連の授業での気づきを依存症に集約し、地域を基盤に活動するワーカーのミクロ、メゾレベルでの力量の重要性を指摘できた点は大きな成果となっている。セルフヘルプグループ、AAという当事者に焦点をあてるだけに終わらず、個人の生活、地域の生活、社会生活等で居場所を失った依存症者において、安心や役割があり、居場所であるセルフヘルプグループというコミュニティはなくてはならないものである。「機能」に着目したことで、単なる当事者論を越えた成果を生むことができた。誰もがコミュニティを必要としている。 |
キーワード1 | アルコール依存症 |
キーワード2 | セルフヘルプ |
キーワード3 | AA |
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