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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 野村 裕美 |
タイトル | 認知症の人を介護する家族の介護負担を減らすためには |
内容 | 本論文は、「認知症の人を介護する家族がどのような介護負担を感じているのか、必要とされている支援はどのようなものか」という問いに対し、「家族は、主に日常的な見守りに介護負担を感じており、そのような負担感を減らすために家族以外の存在が24時間見守りできる環境作りが必要である」という仮説にむけて論じたものである。 少子高齢化が進んでいる現代、認知症の数も増加している。認知症についても広く世間に知られるようになり、認知症の人への支援も整えられてきた。しかし、認知症の人を介護する家族にはあまり目を向けられる機会も少ない。 本論文では、認知症について理解を深めた上で、認知症の人やその家族へ現在どのような支援が行われているのかについて明らかにし、家族への支援が十分に行われていない現状があることを検証した。そして、認知症の人とその家族の周りにある環境をどう作っていくのかという視点から考察した。 |
講評 | 実習での問題意識と、かねてより関心のあった地域包括ケアへの関心を合わせ、地域で暮らす認知症の人の家族のニーズの焦点をあてるテーマで落ち着いた。本当に24時間地域で暮らせる体制が整っているのかという考察部分での問いかけは、わが国の行く末にかかわる根源的な問いである。サービスの供給体制ではなく本人や家族が真の安全安心を365日得ているかどうかにたどりついたという意味では、問いの吟味をじっくり行った成果だといえる。問の吟味に時間をかけた結果、執筆を始めたところ、一気に書き上げることができた。 |
キーワード1 | 認知症 |
キーワード2 | 家族介護負担 |
キーワード3 | 見守り |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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