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学科 社会福祉学科
年度 2017
ゼミ名 野村 裕美
タイトル 福祉避難所を中心とした災害時要配慮者支援-災害関連死を減らすために-
内容 本論文は、「災害が発生した場合に弱い立場に立たされてしまう災害時要配慮者に対して、どのような支援が必要か、さらに要配慮者への支援を通して災害関連死を減らすためにはどのような取り組みが必要か」という問いに対し、「それぞれの要配慮者のニーズに沿った支援を行うためには福祉避難所が適しており、福祉避難所がより有効に機能することにより適切なケアが可能となり、延いては災害関連死の減少にも繋がる」という仮説にむけて論じたものである。
福祉避難所は、阪神淡路大震災で震災関連死が相次いだことによりその必要性が認識され、整備が進んだものの今一歩災害時に役立てていない現状がある。
本論文では避難生活において要配慮者が持つニーズについて見たうえで、福祉避難所の課題を明らかにし、要配慮者支援の重要な柱として福祉避難所が機能するためには何が必要か考えていく。
講評 災害時救済施策および支援に早くから的を絞り、先行文献を丁寧に追っていくことができたプロセスは高い評価に値する。ただその文献を読むのではなく、福祉避難所登場の前後の経緯を歴史的にも法制度的にも丁寧に調べながら、災害弱者の置かれている環境要因に主に焦点を絞り、問いを精査しながら調べ進めることができた。福祉避難所はできたものの、ただあるだけでよいのか。福祉避難所はあることが前提で、その上で足りない発想がある現実に着目し、一気に筆が進んだのではないかと思う。避難所の質への焦点化が論旨を豊かにした。
キーワード1 災害関連死
キーワード2 災害時要配慮者
キーワード3 福祉避難所
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