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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 黒木 保博 |
タイトル | 安楽死は法的認可を受けるべきか―死の自己決定について― |
内容 | 現在日本では安楽死は認められていない。「個々人の意思の尊重」が謳われる社会の中で、なぜ安楽死という意思決定が認められていないのか。またQOLの向上や自己決定が重要とされる福祉の視点から見たとき、選択肢として求められるべき手段ではないのかと筆者は考える。Ⅰでは研究動機、目的について、Ⅱでは「安楽死」の定義や日本の現状を述べる。Ⅲでは海外での現状、中でも世界初の認可国となったオランダを取り上げ、認可にあたる背景や現状について考察する。Ⅳでは日本における安楽死の事例や問題、意見などを取り上げ、それを踏まえた上で認可されうる余地は存在するのか、オランダとの比較、そして筆者自身の意見を交えながら考察し、Ⅴではこれまでのまとめ、そしてこれからの課題についても述べる |
講評 | 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。 1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。 2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。 3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。 4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。 5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。 6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。 最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。 |
キーワード1 | 積極的安楽死 |
キーワード2 | 自己決定 |
キーワード3 | QOL |
キーワード4 | オランダ |
キーワード5 | |
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