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学科 社会福祉学科
年度 2017
ゼミ名 黒木 保博
タイトル 高齢化社会を支える最先端テクノロジー
内容 日本の高齢化率は27。8%まで上昇し、超高齢化社会に突入している。これを支える為に医師や介護士などに代表される人々が、過剰な責任や労働量、人手不足に苦悩している。この状況を改善するため、各業界が最先端テクノロジーを福祉分野に応用している。Ⅰでは、まず筆者の研究動機や用語の定義、調査方法について述べる。そしてⅡでは、高齢化社会における医療、福祉両分野の現状の問題点を確認する。特に先行研究から、低侵襲医療と地域包括支援を取り上げる。Ⅲでは、Ⅱで挙げられた現状での問題点を解決するために、どのようなテクノロジーが利用されているかを述べる。本章では、手術ロボットダ・ヴィンチと、システムインテグレーターについて紹介する。Ⅳでは、Ⅲで述べたテクノロジーでは未だに解決不可能である問題点について述べる。最後にⅤでは、Ⅳの問題点を解決するために、どのようなサービス、制度、製品が必要かという筆者の提案を述べる。そして最後に、本論の執筆を終えての筆者の感想と謝辞を述べる。
講評 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。

1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。
2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。
3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。
4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。
5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。
6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。

最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。
キーワード1 低侵襲医療
キーワード2 地域包括支援
キーワード3 ロボット手術
キーワード4 Sier
キーワード5  
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