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学科 社会福祉学科
年度 2017
ゼミ名 黒木 保博
タイトル 児童虐待におけるスクールソーシャルワーカーの役割
内容 義務教育を受けている子どもたちにとって、家庭の次に身近なコミュニティは学校である。そのため、家庭内で虐待の被害にあっている子どもを救える可能性が高いのは、学校で働く教員であるといえると思う。しかし、近年では教員の負担増も問題として多くあげられている。したがって、虐待問題に対して今以上に積極的で専門的な取り組みを教員に対して求めることは厳しい状態である。そこで、これからはスクールソーシャルワーカーの活躍が必須であると考え、児童虐待における役割を明確にしていきたいと思う。また、その上で児童虐待対応における学校の様々な課題から、それを改善するためのスクールソーシャルワーカーの活用について考えていく。さらに、スクールソーシャルワーカーの活用における問題点も取り上げ、その解決方法を考えていく。そして、今後の学校現場における児童虐待対応をよりよくする展望を提唱していきたい。
講評 卒業論文発表会では17人(1名が欠席)の発表終了後、TAのH氏(大学院博士前期課程生)からのコメント、また黒木からのコメントをした。このコメント内容を卒論講評とする。

1.専門演習クラスにおいては卒論作成の進捗状況を各自3回発表した。その卒論作成準備(具体的には文献収集、発表内容の検討、レジュメ作成&内容)状況、そして発表日内容を評価した。例年通り「卒論作成のための準備」は二極化した。準備に時間とエネルギーを費やしていく卒論作成への熱意、積極性に大きな差が出てきた。
2.今年の卒論では、着目点のユニークさ、面白さが見受けられた。着目点は各自の問題性、課題性が理解できた。今年度は約半数が高齢社会に関するテーマであったが、内容には各自の着目点(視点)が出ていた。
3.毎年指摘しているが、早くからコツコツと時間をかけ、取り組んでいる卒論がある。これは読んでみればすぐに理解できる。章立てや内容展開等の構成力もしっかりとしており、読み応えがあるものであった。
4.卒論作成にあたっては、毎年のことであるが、実習体験、当事者性、見学での参与観察、インタビュー調査等を基礎にすることを奨励している。これを出発点とした卒論は執筆者の思いがよく伝わってきた。しかし、現場・現地にも行かずWEBや参考文献情報を駆使して、わかった(つもり)で書かれた論文内容には当然に「格差」があった。
5.つまり、卒論作成のねらいをよく理解して、自分に厳しく、自分を鼓舞して卒論作成に取り組んだ人がいる。一方では、できるだけ自分との戦いを避け、後回しにして「小手先」で書きあげた卒論もある。しかし、自ずと内容に違いが出てきていると判断できる。
6.卒論作成にあたって、ゼミ生に要求したことがある。卒論内容に「4年間学んだ社会福祉とは何か?の解答を書き込むこと」である。大学生活の集大成である卒業論文の作成・提出のプロセスで学んだことを、ぜひこれからの人生で生かしてほしい。

最後に、ゼミ生に文献指導や作成助言をしてくれたTAのH氏に感謝したい。
キーワード1 児童虐待
キーワード2 スクールソーシャルワーカー
キーワード3 スクールソーシャルワーク
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