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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 障害者差別解消法と合理的配慮について |
内容 | 2016年、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(以下、障害者差別解消法)が施行され、障害者に対する不当な差別的取り扱いと合理的配慮の提供が定められたが、法律の普及は進んでいない。特に本論文では合理的配慮がどのようなものなのかについて考えるが、合理的配慮は、個別の障害特性や障害のある人個人のニーズにあわせて、経済的な面、労力の面で過剰な負担にならない範囲での、障害のある人をとりまく社会的障壁の除去であるということがわかった。社会参加の一つである教育の場面でも、合理的配慮の提供のための環境整備や現場の理解の促進が急がれている。また、障害者差別解消法においては、障害のある人を権利の主体として捉えており、合理的配慮は当事者の意思の提示を必要としている。このことから、支援者は障害のある人のニーズを社会に伝えていくために、障害のある人個人の特性に合わせた意思決定支援や法律の普及に関して取り組んでいかなければならない。 |
講評 | 2016年に施行された障害者差別解消法と合理的配慮が果たして当事者にとって効果があるのか、という疑問からこのテーマに取り組んだ。特に声をあげにくい知的障害者と発達障害者に焦点をあてた。まず差別解消法と合理的配慮を丁寧に解説し、日本と、比較のためにアメリカの教育における合理的配慮の実態をとりあげ、最終章には障害者の権利の尊重を推進するために何が必要なのかについて考察した。合理的配慮の提供は障害者の人生を豊かにするために不可欠な手段であること、また法律の普及と合理的配慮の提供には支援者の役割が重要であることを強く印象づける論文を仕上げた。施設での就職に進む船曳さんはまさにそのような支援者となるのだろうと確信している。 |
キーワード1 | 障害者差別解消法 |
キーワード2 | 合理的配慮 |
キーワード3 | 意思決定支援 |
キーワード4 | ADA法 |
キーワード5 | インクルーシブ教育 |
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