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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 人種・民族に対する差別―ヘイトスピーチから考えた人権問題そしてその対策と改善策― |
内容 | 世界人権宣言1948年宣言された以後、それにも関わらず、我々は多くの問題を抱えている。というのはアメリカにおける黒人差別、そして、世界各地で蔓延している特定な人種や民族への差別あるいは批判がいまだにも絶え間なく続いている状態である。そういった、背景を機に私は今回そのファーカスを日本に当てて日本における人種差別問題、特に在日韓国人に対する差別問題に関して書いていきたいと志したのである。最近、日本の特定の団体が新大久保や鶴橋など在日韓国人が密集している地域でのヘイトスピーチを行いつつある。これに対し、日本ではどのような対処を取っているのか、そしてヘイトスピーチが社会と人権にどのような影響を及ぼすのか。また、ヘイトスピーチにおいて最も議論されている表現の自由に対する規制論に関しても見ていくうえで、現在どのような取り組みが日本国内でなされているのかに関しても見ていきたい。この論文は人種差別に関わるヘイトスピーチを主に触れているが、ヘイトスピーチの対象は民族や人種だけではなくあらゆるマイノリティーにも関わる問題であることを念頭において書いていきたい。 |
講評 | 日本におけるヘイトスピーチ問題を通して人種・民族差別について考察した。「ヘイトスピーチはマジョリティがマイノリティに対して行使する暴力」であり、その他の暴力に発展する、という視点を明確にした。在日韓国人に対するヘイトスピーチの現状、ヘイトスピーチの弊害や影響、表現の自由とヘイトスピーチの規制の論点と、最後にヘイトスピーチ対策について検討した。ヘイトスピーチ解消法の成立は一つの成果ではあるが、それだけでは予防できないとし、反レイシズム対策やその他の取り組みの必要性を訴える。タイムリーな問題で、しかし難しいテーマでもあるが、多文化社会を一つのテーマとしているゼミでこの問題を取り上げたことは一つの貢献であり、評価したい。 |
キーワード1 | 人種差別 |
キーワード2 | ヘイトスピーチ |
キーワード3 | 人種 |
キーワード4 | 表現の自由 |
キーワード5 | |
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