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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | Martha MENSENDIEK |
タイトル | 精神障害犯罪者の処遇問題 |
内容 | 今日、韓国では精神障害者による犯罪に注目している。精神疾患者は、経済力の喪失、家族関係の解体、社会性の欠如など、一般人に比べて劣悪な環境に処する恐れがあり、精神疾患により発生する物理的、社会的な環境が精神疾患者により犯罪に進ませる要因となっている。 現代社会の中で精神疾患とそれに起因する問題が増加することで、精神疾患のために違法行為をした精神障害者に対する裁判と治療処遇に対して検討する必要がある。 韓国の刑事司法体系は、意志により行為する人間を基本としている。韓国の刑事司法は理性を持っている人が、自らの選択で違法行為をした場合、それに対する刑罰を下している。しかし、精神障害者には、合理的に判断して行動することが難しく、そのため、正常的な判断ができず精神障害者の犯罪に刑罰を免除したり、減刑したりしている。 この論文では、罪を犯した精神疾患者に対する治療処遇の限界など、韓国で行っている治療監護制度の問題点を把握し、主要国の精神障害者に対する制度などを検討することで、韓国の精神障害犯罪者に対してより効果的な治療処遇を受けさせる方案を模索しようとする。 諸外国の精神障害者に対する処遇を比較的に考察し、以降、精神障害者のための制度を改善する方案を考える。 |
講評 | 精神障害者の犯罪、特に韓国の現状と課題に着目した。韓国では再犯防止と社会復帰が十分整えられていないとし、その問題点を検討した。また、国際比較を通して、韓国の精神障害犯罪者のより効果的な処遇制度について検討した。精神障害者が犯罪を起こすと、当事者に対して厳しい社会の視線と、隔離や排除の論理が行き交う中、李さんは、犯罪がなぜ起きるのかという分析の必要性、また、当事者が社会への役割を果たせるような仕組みなど、精神障害者の尊厳と人権の尊重を訴え、正に社会福祉的な結論で締めくくった。 |
キーワード1 | 精神障害犯罪者 |
キーワード2 | 触法精神障害者 |
キーワード3 | 治療監護制度 |
キーワード4 | |
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