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学科 社会福祉学科
年度 2017
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 大人のひきこもりに対する支援―ひきこもり当事者とその家族を救う―
内容 本稿は、大人のひきこもりがひきこもるに至った背景やその家族に与える影響などを取り上げ、当事者や家族に対する支援のあり方を明らかにすることを目的としている。
まず、大人のひきこもりについての定義や長期化・高齢化によって起こる問題について概観し、ひきこもる背景の多様性などについて述べる。また、実際の当事者への働きかけや、自立に向けての居場所づくりの重要性、自助グループの中での当事者の主体的な可能性、経済的自立に向けての固定観念からの脱却などについて論じていく。
次に当事者家族に視点を移し、ひきこもることが家族関係にどのような影響を与えるのか、当事者と家族の相互不信などの視点から考察し、家族が当事者を受け入れる過程を述べていく。また、ひきこもり家族の会や個別カウンセリングが家族支援においてどのような役割を果たすのか論じる。
最後にこれらを踏まえ、ひきこもりの解決とは何なのか考察を加える。
講評 ひきこもりの高年齢化が社会問題とされる状況のなかで、当事者と家族との両方へ焦点を当てたものである。ひきこもりの背景を探りつつ、当事者家族を視野に入れた自立支援に関する論考が展開される。深い考察と鋭い主張、そして筆者の暖かいまなざしがある。
キーワード1 大人のひきこもり
キーワード2 当事者支援
キーワード3 家族支援
キーワード4 就労支援
キーワード5 居場所づくり
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