詳細
学科 教育文化学科
年度 2017
ゼミ名 井上 智義
タイトル 野外活動の意義ー「生きる力」に焦点を当ててー
内容 本研究の目的は、野外教育の意義を改めて考察し、「生きる力」に焦点を当てて野外教育が子ども達の人間的成長に繋がるのかを考察することにある。すでに文部科学省が、野外活動は青少年が豊かな人間へと成長していく過程において重要な役割を果たすとしているが、さらに具体的な効果を知りたいと考え、私自身の経験を踏まえ、「教育施設を利用するキャンプ」「一般小中学生が対象」「1~3泊の短期」における効果を考察した。結果、不便・予測不可能である環境と、宿泊を伴う体験であることなどから子ども達の「生きる力」が向上し、特に短期のキャンプでは社会的スキルや交友関係・協調性において効果があることが分かった。しかし、野外教育のデメリットや具体性など、研究がまだ不十分である点、より野外活動の効果を周知させる必要がある点など、今後の課題も見えてきた。日本の子ども達が更に効果的な教育を受けることができることを希望する。
講評 今年度は、合計17名の卒業論文と卒業研究の指導を担当しました。ゼミの中心的テーマは、異文化理解とバイリンガリズムですが、今年度の各自の論文のテーマは、非常に多岐に及び、親子関係や養育態度とコミュニケーション、服飾関係、方言、外国語習得など、個性豊かな内容が見られました。教育現場に近いものとしては、教師の生徒への言葉がけの問題、学習意欲や動機づけの問題など、教育心理学を中心とした多様な問題が取り上げられました。各自の興味関心からなる論文は、先行研究の時間をかけたレビュー、独自の視点でのまとめ、独自の調査によるデータの収集など、すべて心理学的な手法を用いたものとなっています。受講生の努力とその成果を称えたいと思います。
キーワード1 生きる力
キーワード2 心理的社会能力
キーワード3 自然
キーワード4 宿泊
キーワード5 社会的スキル
戻 る
Copyright (C) Doshisha University All Rights Reserved.