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学科 産業関係学科
年度 2008
ゼミ名 冨田 安信
タイトル 母子家庭の今とこれから
内容 日雇い派遣、後期高齢者問題など、日本は様々な問題に直面している。2006年、先進諸国の中で日本の貧困率はアメリカに次いで第2位の高さであるということがOECDにより示された。しかしながら、その様な不況の中で日本の離婚率やそれに伴う母子家庭の増加は上昇の一途を辿っている。しかしながら、昨今、後期高齢者社会に向けての様々な取り組みは取沙汰されるものの、母子家庭や生活保護を受ける人への支援や現状についてのニュースや生地はあまりない。母子家庭になり生活保護を受けて生活することはさほど困難なものではないのであろうか? 当初、そのような想像をしながら母子家庭について調べてみたところ、母子家庭の大変な状況が浮かび上がってきた。現在の公式データでは、母子家庭の平均就労収入は一般家庭に比べると半分以下であり、半分以上は非正規雇用である。養育費は6割の人が受け取っておらず、生活保護も様々な制限があるために約半分の人は受給できていない状況である。しかしながら、母子家庭に関する調査は非常に少なく、そのため、母子家庭に対して取られている支援策もまだまだ改善拡大の余地が大きいものである。今後、高齢者だけでなく1人親家庭などにも国全体で関心を向けるようになってほしいと思う。
講評 今年度から、産業関係学科では卒業論文の口頭試問が始まりました。先生2人がペアになって口頭試問をしますので、両方のゼミ生の卒業論文を読みます。また、口頭試問での受け答えで、学生がどれだけ真剣に卒業論文に取り組んだかがよくわかります。論文を読み、口頭試問での受け答えを聞けば、先生方がどのように卒業論文を指導しているかが見えてきます。今回の口頭試問で、「これではちょっとまずい。これから何とかしなければ」と強く感じました。学生だけでなく、先生もその気にさせるということも、卒業論文の口頭試問を始めた理由の1つでしょう。
キーワード1 母子家庭
キーワード2 生活保護
キーワード3 貧困
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