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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2017 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | BGMが心身や作業効率に及ぼす影響について |
内容 | 本研究の目的は、BGMが心身や作業効率に及ぼす影響について検討することである。結果としては、BGMが作業効率に強い影響を及ぼす可能性は低いことが示された。BGMが心身に及ぼす影響についてのみ言及すれば、BGMの聴取により気分が高揚・鎮静することで、作業遂行にあたって妨害的・促進的に感じるといった心的効果は得られたが、実験課題の回答数・正答数・誤答数などにおいて有意な差はほとんどみられず、BGMの聴取によって誘引された心的効果が必ずしも作業効率に影響するわけではないことが示唆された。つまり、「BGMを聴きながら作業すると効率的・非効率的になる」といった一般的な考えは否定される結果となった。また、無音時とBGM聴取時においても有意な差はみられなかったという興味深い結果も得られた。今後の課題としては、BGMの既知性と作業効率との関係性について、現時点では十分な研究は行われていないため、今後更に研究を進めていく必要があるだろう。 |
講評 | 今年度は、合計17名の卒業論文と卒業研究の指導を担当しました。ゼミの中心的テーマは、異文化理解とバイリンガリズムですが、今年度の各自の論文のテーマは、非常に多岐に及び、親子関係や養育態度とコミュニケーション、服飾関係、方言、外国語習得など、個性豊かな内容が見られました。教育現場に近いものとしては、教師の生徒への言葉がけの問題、学習意欲や動機づけの問題など、教育心理学を中心とした多様な問題が取り上げられました。各自の興味関心からなる論文は、先行研究の時間をかけたレビュー、独自の視点でのまとめ、独自の調査によるデータの収集など、すべて心理学的な手法を用いたものとなっています。受講生の努力とその成果を称えたいと思います。 |
キーワード1 | BGM |
キーワード2 | 音楽 |
キーワード3 | テンポ |
キーワード4 | 言語 |
キーワード5 | 作業効率 |
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