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学科 教育文化学科
年度 2017
ゼミ名 井上 智義
タイトル 親の養育態度が子どもの自己評価に及ぼす影響
内容 本研究では、子どもが自己評価を高められる親の養育態度を導き出すことを目的とした。また、自己評価を「自尊感情」と「自己有用感」を分けて検討した。さらに、子どもにとって自信がつく経験、自信を失うような経験を調査した。本研究の結果、「自尊感情」より「自己有用感」が高い人が多く見られたが、子どもの自信の有無に関連するのは「自尊感情」だと示唆された。また、自己評価を高める親の養育態度とは、子どもが主体的に行動するよう、自律を促すような養育態度であり、逆に否定したり、厳しいルールで縛り付けたりすると自己評価の低さに繋がる傾向が見られた。自信に関わる経験については、それぞれ受験や部活動での経験が多く見られたが、自信を失う経験として、対人関係によるトラブルがいくつか見られた。対人関係においては、ポジティブな出来事よりも、ネガティブな出来事のほうがこころの健康に対して影響を及ぼすことが示された。
講評 今年度は、合計17名の卒業論文と卒業研究の指導を担当しました。ゼミの中心的テーマは、異文化理解とバイリンガリズムですが、今年度の各自の論文のテーマ は、非常に多岐に及び、親子関係や養育態度とコミュニケーション、服飾関係、 方言、外国語習得など、個性豊かな内容が見られました。教育現場に近いものと しては、教師の生徒への言葉がけの問題、学習意欲や動機づけの問題など、教育 心理学を中心とした多様な問題が取り上げられました。各自の興味関心からなる論文は、先行研究の時間をかけたレビュー、独自の視点でのまとめ、独自の調査によるデータの収集など、すべて心理学的な手法を用いたものとなっています。受講生の努力とその成果を称えたいと思います。
キーワード1 自己評価
キーワード2 自尊感情
キーワード3 自己有用感
キーワード4 養育態度
キーワード5 自律
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